シャンダローム EDT スプレー (ゲラン)

【香りの賛歌】と名付けられたシャンダロームは、ゲランの4代目調香師、ジャン＝ポール・ゲランがマダム臭の香水が多かった中に、後に彼の妻となる女性の為若い女性でも付けられるようにと7年の月日をかけ、450回もの試香を繰り返し、51種類の花の成分を選抜し1962年に生み出したファーストフレグランスです。ベルガモットやオレンジの苦味のあるトップからミドルはジャスミンやハニーサックル、チュベローズなどのフローラルな香りが立ち上りますが、ベースにあるオークモスやベチパーのパウダリーな香りがまさに香りの賛歌に相応しい草原のような爽やかさを醸し出しています。 クラシカルとモダンの融合、当時のジャン＝ポール・ゲラン氏の才能の開花を感じずにはいられない素敵な香りです。

これ、ずっと探していました。アイビューティーさんにあるのを知り、すぐに購入しました。最初の一吹きにアプレロンデの様な儚い感じを受けました。そして、ゲランではあまりメインで使われていないであろうアルデヒドがお淑やかに香ります。もう花々の賛歌。とにかく豪華で品のあるブーケのよう。あと桃の香りもするのです。対象年齢が幅広い感じがします。20〜80代まで付けられる気がします。1つ希望を言うと、もうちょっと持続性があると良いですね。ゲランのどの香りより、香りが消えゆくのが早いのです。でも儚さを肌で感じるのも、またありだなと思う今日この頃です。

アプレロンデを思わせる、とても淡くパウダリーな印象です。香調はシプレ。 トップにとてもすがすがしい花や草をイメージさせ、その後はくちなしのような花の香りがパウダリーに香り、ラストはオークモスも入ってるせいか、割合しっかりとシプレらしい香りを楽しめます。 終始甘さは全くなく、けれど穏やかでやさしい香り。 ゲランにはこういう香りを作り続けてほしいのにな。

想像していた香りとちょっと違いました。 トップの爽やかでなおかつ落ち着いたシトラスノートは良かったのですが そのあとはウッディーな香りがずっと続き フローラルっぽさはほとんど感じられませんでした。 元々淡い香りだからでしょうか､香りが消えていくのも早いように思いました。

かなり前にディスコン入りとなりました。もう、国内外で入手するには困難になるのは必至です。甘めな香りをお望みならいささか失望の念に駆られるでしょうが、夏の暑い盛りの「暑気払い」やビジネスシーンでの使用は◎かと、シプレ調ですから。 気になる方はゲットしておくことをお勧めします。